江戸時代の「奢侈禁止令」のお陰で「友禅染」が発展した? | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

呉服のいちこし

0564-22-3259

ブログ

江戸時代の「奢侈禁止令」のお陰で「友禅染」が発展した?

ご紹介 2023年5月16日

Vol.2285

 

 

本日は、「江戸時代の「奢侈禁止令」の

お陰で「友禅染」が発展した?です。

   

 

愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」

和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを

全力サポートいたします。

   

 

ご訪問ありがとうございます。    

 

 

 

今日5月16日より24節季「立夏」

の末候で72候では、竹笋生(たけのこしょうず)

タケノコがにょきにょき生えてくる時季、と。

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

そして、今日は、「性交禁忌の日」

江戸時代の艶本『艶話枕筥』に、

5月16日(旧暦)は性交禁忌の日で、

禁忌を破ると3年以内に死ぬと

書かれていた、そうです。

 

 

 

 

ま、旧暦なので現代の新暦に

直せば、今日では、ありません(笑)

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

江戸時代に出された禁止令の中に

「奢侈禁止令」(しゃしきんしれい)

があります。

 

 

贅沢を禁止したものですが

その中には、庶民や下級武士

の装いにも言及しています。

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

そしてその事が男性の長襦袢

や羽織の裏地を凝った柄付け

をした「裏勝り」に繋がります。

 

 

 

また、絞りや刺繍と言った

和服を作るうえでの技法にも

規制を掛けました。

 

 

 

 

そのお陰で、現代まで脈々と

受け継がれる「友禅染」を和服

に取り入れる事となったのです。

 

 

 

「友禅染」は、それまでの染色

方法と全く違い、糊糸目で防染

する事で、柄の表し方が飛躍的に向上。

 

 

 

絵画のように美しく色鮮やかな

模様を描くことができ、図案の

多くは、花鳥風月や四季の草花

などの自然文様が多かった様です。

 

 

 

そして、「友禅染」は各地で

個性的な発展をして行きます。

 

 

 

 

京都の京友禅は、雅な柄付けに

はんなりとした美しい雰囲気を

金箔や刺繍を駆使して表しています。

 

 

 

 

金沢の加賀友禅は、草花や鳥、

風景などの自然文様を力強く

はっきりとした加賀5彩で描かれ

刺繍や箔などは、一切使いません。

 

 

 

 

東京で作られる東京友禅は

独特の構図や色味を特殊な

刺繍や箔などを使い江戸友禅

(えどゆうぜん)ともよばれます。

 

 

 

そして、最後発の新潟の十日町友禅

は、昭和39年から始められ、主に

京友禅を参考に創られています。

 

 

 

この様に、「友禅染」が隆盛に

なったのも江戸時代の「奢侈禁止令」

のお陰なのです。

 

 

何が、幸いするか分かりませんんね(笑)

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

記事一覧に戻る

先頭へ

Copyright (C) ICHIKOSHI All Rights Reserved.