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衿の「三つ裁ち」で身丈の足らない着物は、お仕立てします。

ご紹介 2023年6月3日

Vol.2303

   

 

本日は、衿の「三つ裁ち」で身丈の足らない

着物は、お仕立てします。」です。

   

 

 

愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」

和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを

全力サポートいたします。

   

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

 

今日6月3日は、「測量の日」

建設省(現在の国土交通省)、

国土地理院等が1989年に制定。

 

 

 

 

1949年のこの日、「測量法」が

公布され、測量・地図への幅広い

理解と関心を深めてもらうことを

目的としている。そうです。

 

 

 

 

初めて着物のお仕立をする時、

身長と裄丈を測って寸法を

決めます。

 

 

 

余程の事がない限りバスト・

ウエスト・ヒップなどの

サイズは、お聞きしません。

 

 

 

と言うのも、柄が絵羽になって

柄の位置が決まっている、留袖

や訪問着、付下げなどは、柄合

わせ優先でお仕立てします。

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

柄合わせより身巾を広くする

場合は、衽と背縫いは柄合わせ

優先で、脇を寸法優先で仕立てます。

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

小紋や紬など総柄や飛び柄

などの柄の位置が決まって

いないものは、格好良くなる

ように柄の配置を考えます。

 

画像は、お借りしました。

 

 

その時、身巾の柄合わせが

ないので生地幅いっぱいに

する事も出来ます。

 

 

 

 

が、高身長で身丈が足らない

場合、新品の反物をいきなり

腰で布を足す事は、しません。

 

 

それでは、どうしたら身丈

を伸ばせるのでしょう。

 

 

 

それは、衿の仕立てを工夫

(三つ裁ち)して身丈を稼ぐのです。

 

 

画像は、お借りしました。

 

通常、反物のお仕立てをする

場合、上図のように袖と身頃、

衽、地衿、掛け衿を寸法通りに

裁断します。

 

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

ですが、身丈が足らない場合

袖は、寸法通りに裁断し衽と

衿は、場所を変えて裁断。

 

 

 

そして、衿を掛け衿は、寸法通り

地衿を半分に裁断し、掛け衿と

縫い継ぎます。

 

 

 

そう、地衿に掛け衿が、掛かって

いる様に見せ掛けるのです。

 

 

通称「うそつき」とも呼ばれる

仕立て方ですが、これで身丈が

寸法通りに仕立て上ります。

 

 

掛け衿は、布の補強のためと

衿が汚れた場合に取り外して

洗うために付けます。

 

 

補強は、別布で行いますし

掛け衿を取り外して洗う程、

その着物ばかりお召しになる

方は、余りおられません。

 

 

そして、現在では掛け衿を外さ

なくても綺麗に出来る技術が

あります。

 

 

こんな風に工夫をしてお客様の

寸法に合わせてお仕立いたします。

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

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