「ザクロ」柄の着物に北村武資工房の袋帯、2本を合わせてみました。
ご紹介 2023年6月20日
Vol.2320
本日は、『「ザクロ」柄の着物に北村武資工房の
袋帯、2本を合わせてみました。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
去年3月に亡くなれた和装織物
業界の巨人、「北村武資」先生。
画像は、お借りしました。
お一人で「羅」と「経錦」という
ふたつの技法の重要無形文化財
いわゆる人間国宝に認定さていた
唯一の先生。
その技術は、精密で繊細、雅な
色使いと共に和服を愛される
方々に支持されてきました。
また、織物を志した多くの作家
の先生方にもその技術を惜しみ
なく伝授されていたのです。
そんな北村先生は、「織物の名称
は沢山あります。紬だとか綴だとか、
金襴や唐織などなど。
技術として独立してるかのよう
ですけど、織物は、基本は一緒。
どう機をコントロールするかという
だけで、全部一緒。羅も経錦も僕の
仕事の一部です。」と仰っていました。
そう、織物の基本は、経糸と
緯糸を交差させて、柄や色を
織り上げる事。
そして、先生亡き後の品物は
北村武資先生の「工房正規品」
として生み出されています。
今年3月に当店で催した「一富司」
展でザクロ柄の着物をお求め
いただいたお客様。
非常に個性的で力強い「ザクロ」
を生き生きと柄出しいた着物地
でお客様によくお似合いでした。
が、これだけ染色が力強いと
それなりの帯を合わせないと
釣り合いが取れません。
そこで、出番なのが北村工房
の帯です。
こちらの袋帯は、「菱つなぎ」
と名付けられた白地の袋帯。
ザックリした織り方で、菱を
表し、金糸銀糸を使わずに
柄行のみで力強さを表現。
そして、ザクロの着物に
合わせてみたのが、こちら。
もう1本も「北村工房」の「交響文」
と名付けられた袋帯。
こちらも金糸銀糸を使用せず
織の力だけで格式高さを織り
出しています。
そして、着物に合わせた画像が
こちらです。
「菱つなぎ」は、おしゃれ度が
アップした取り合わせ、「交響文」
は、全体が落ち着き、準フォーマル
でもお召いただけそう。
どちらを選ばれるか?2本とも
お求めいただけるか?は、
分かりませんが、いずれに
してもお勧めできる良い帯が
揃いました。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。