岡崎市美術博物館での「至高の紫 典雅の紅 王朝の色に挑む」鑑賞。
ご紹介 2023年9月19日
画像は、お借りしました。
Vol.2410
本日は、『岡崎市美術博物館での
「至高の紫 典雅の紅 王朝の色に挑む」鑑賞。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日の月曜日は、当店の定休日
でしたが「敬老の日」の祝日で
美術館・博物館も開館しています。
そこで、岡崎市美術博物館で
開催されている「至高の紫
典雅の紅 王朝の色に挑む」に
行ってきました。
今展は、関西以外では初開催で
古代染色の第一人者 吉岡常雄・
幸雄親子の仕事を紹介する回顧展。
吉岡親子は、京の地にて、江戸の
昔より6代を重ねた「染司よしおか」
の当主、現在は更紗さんが後を継いで
おられます。
「染司よしおか」は化学染料を
使わない、植物だけの色を絹、
麻、木綿など天然の素材に紫草
の根、紅花の花びら、茜の根、
刈安の葉と茎、団栗の実など、
すべて自然界に存在するもの
で染めています。
その吉岡親子の古代史や王朝文学
を彩る日本の伝統色を現代に復元
した数々の染織品を展示。
平安時代&古典文学ファンは
必見!の『源氏物語』の登場
人物がまとう色彩も再現、展示
されています。
幸雄先生の特別展は、京都の細見
美術館で鑑賞していますが、時が
経てば、また見方も変わります。
染色と言うものは、生き物で
気温、湿度、水や職人の技術
などで染まり具合が変わります。
それを、地道に研究、試行錯誤
を繰り返し、色を再現するのです
が、非常に難儀な作業です。
それを自然界のものだけで
見事に再現されている事は
驚嘆に値します。
そして今展は、写真撮影が
許されるコーナーがあり、
ここぞとばかりに撮ってきました。
それがこちら、染色の素晴らしさ
色かさねの見事さは、勿論ですが
その生地もまた秀逸。
何故、今展が岡崎市美術博物館で
開催されたのかは、分かりません
が、この様な企画、大歓迎で大満足
の休日となりました。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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