今日10月9日は、「道具の日」和装業界で道具と言えば「鯨尺」です。
ブログ 2023年10月9日
Vol.2431
本日は、『今日10月9日は、「道具の日」
和装業界で道具と言えば「鯨尺」です。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今日10月9日は、「道具の日」
東京・浅草の調理具の専門店街
かっぱ橋道具街が制定。
「どう(10)ぐ(9)」の語呂合せ。
画像は、お借りしました。
和装に携わる人に欠かせない
道具と言えば、「物差し」、
それも「鯨尺」(くじらしゃく)
のものです。
和服の寸法取りにクジラ
のひげを使っていた為と
言われています。
同じ尺差しでも、大工さんや
指物師さんが、使われるものは
「曲尺」(かねじゃく)です。
同じ尺差しでも鯨尺は、曲尺の
1.25倍で、着物を陳列する時に
使う「撞木}(しゅもく)などは
曲尺で作られます。
私たち呉服屋は、鯨尺で寸法を
取りますので、身長160㎝位で
中肉中背のお方なら、身丈は
肩より4尺3寸位と直ぐの計算できます。
これを、メートルでお客様より
ご相談を受けても何が何やら分から
なくなり、アドバイスが出来ません。
そんな時は、落ち着いて鯨尺に
換算して、対応していますが
一時期、尺貫法の使用が禁止
されました。
画像は、お借りしました。
この窮地を救われたのが、故永六輔氏
それは、「昭和51(1976)年、
知り合いの指物師から曲尺で仕事を
して警察に呼び出された。」という話。
この事に義憤を感じた氏は、
「尺貫法復活運動」を展開
自ら「鯨尺を使ったので、
逮捕にこい」と挑発したのです。
その後、氏のお陰で鯨尺・曲尺
を使っても処罰の対象外となり
日本の職人にとって胸を撫で下ろ
した事は、言うまでもありません。
この様に伝統的な鯨尺・曲尺が
残されたことは、その業界に
とっても大変、ありがたい事。
今まで通りに仕事が出来、未来にも
残す事が出来たのです。
最後にもう一度、永さんに感謝
申し上げます。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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