映画「春画先生」を鑑賞して和服の柄付けの素晴らしさを再認識！
ブログ 2023年10月17日
画像は、お借りしました。
Vol.2439
本日は、『映画「春画先生」を鑑賞して
和服の柄付けの素晴らしさを再認識！』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日は、当店の定休日で奥は
義妹と共に実家のお墓参りと
空き家となっている家の片付け
に行きました。
で、私は映画でも観ようと上映
作品を検索すれば、衝撃的な
題名を見つけました。
その題名が「春画先生」でコメントに
春画を愛する者達が暴走する偏愛
コメディ！風雅で面妖、美と昂奮の
るつぼへ、ようこそ－。と。
画像は、お借りしました。
内野聖陽さん演じる春画先生に
北香那さん演じるバツイチの
春野弓子が、恋心を抱いてゆく
ストーリー。
冒頭に春画先生が自宅で弓子に
春画の鑑賞の仕方を教授する場面
に円山応挙の「雪松図屏風」を
見せます。
そして、「雪」に見えるところは
全て紙の白さを残している超絶
技巧であることを説明します。
その技巧を「春画」でも使い
お尻の丸みなどは、線だけで
表現している事を教えます。
そして、この春画も絵師、彫師
摺師たちの技術力の高さや画面の
構成など非常に高度なのです。
また、この世の中に白色の絵具
を使用せず白色を表現する時は
地色か顔料の「胡粉」です。
和装の柄付けも同じで白色の
染料は、世の中に存在しないので
白色は、地色か胡粉を使います。
型染めなどは、生地の白さを
残して柄を描き出します。
その代表的なものに江戸小紋が
あり白生地に型を置いて糊付け
した後、一色で染め上げます。
その後、糊を落とし蒸しを掛け
色を定着させると糊を置いた所
だけ白くなり、柄となるのです。
画像は、お借りしました。
また、友禅染めは白生地に青花
で下絵を描き、そこを防染糊を
書いて、染料のにじみを防ぎます。
そのご、染色しから友禅流しで
余分な染料と防染糊を落とす
のです。
その時、防染糊が落ちた所は
染まっていないので、白い
線となって残ります。
この様に和服の柄出しも、ある
意味、超絶技巧でそれを身に
付ける事の悦びを感じていた
だければ、嬉しいなと思いながら
「春画先生」を見終わりました。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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