今日10月22日は、「平安遷都の日」で「時代祭」が行われる意義とは?
ご紹介 2023年10月22日
画像は、お借りしました。
Vol.2444
本日は、『今日10月22日は、「平安遷都の日」
で「時代祭」が行われる意義とは?』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
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今日10月22日は、「平安遷都の日」
で「時代祭」が行われます。
794(延暦13)年のこの日、桓武天皇
が長岡京から山背国葛野郡宇太村の
新京に移られ、「平安京」と命名された
のは、その年の11月8日でした。
平安遷都1100年を記念して1895
(明治28)年に創建された平安神宮
の例祭で時代祭はこの日に開催される
ようになりました。
時代祭りは、京都が千有余年に
わたって培ってきた伝統工芸技術
の粋を動く歴史風俗絵巻として内外に
披露することを主眼としています。
ですので、各時代行列に使用する
衣裳や祭具の一つ一つが、厳密な
時代考証をもとに作製された「本物」
であるところにその特徴があります。
1万2000点にもおよぶ調度、衣裳、
祭具の「本物」を使用する意義は、
日本の文化を後世に残す事となります。
例えば、本場越後上布などは、
年間生産量が20~30反で、苧麻
から糸を作る職人は、数人。
そんな織物の生産だけで生活
を支えるのは、非常にリスクが
あり後継者難となります。
が、時代祭りのような調度、衣裳、
祭具の「本物」を残す事も考えられた
イベントがあれば、職人の存在意義も
高まります。
一度、途絶えた技術を復活させる
には、継承するよりも数倍の苦労
やコストが伴います。
それを市場原理で残す事は
至難の業、そこにも「時代祭り」
の意義があるのです。
勿論、平安神宮のご祭神、桓武天皇
と孝明天皇のご神霊に京都全市民が心
を一つにゆくさきの平安を祈る祭礼
なのは、言うまでもありません。
お時間が、あり今からでも
間に合うお方様は、京都まで
お出掛けいただき、「本物」を
鑑賞されればと思います。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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