洗い張りで、SDGs「つくる責任、つかう責任」を果たす呉服業界です。
ご紹介 2023年11月18日
Vol.2471
本日は、『洗い張りで、SDGs「つくる責任、
つかう責任」を果たす呉服業界です。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今日11月18日は、24節季「立冬」
の末候で72候では、「金盞香」
(きんせんかさく)、水仙の
花が咲き始める時季、と。
画像は、お借りしました。
「金盞香」は、キク科のキンセンカ
ではなく、スイセンの事また「雪中花」
とも呼ばれ、日本ではお正月を連想する花。
そんな日に洗い張りが、出来
上がってきました。
この付下げ、60歳後半のお客様の
お母様が、若かりし時に誂えられた
着物で、もう4~50年は経っているでしょうか?
ピンク色のぼかし八掛が擦り
切れるほど、お召しになられて
色々なお場所で、活躍したのでしょう?
八掛が、擦り切れるのを見た
のは、夏場以外毎日着物だった
私の母と日本料理屋を経営さて
はぼ毎日着物のご主人様だけ。
先の二人は、普段より和装を
していたので、カジュアルな
着物でしたが、こちらは、付下げ
と言うフォーマルな着物です。
余程、お召しにならないと八掛
が擦り切れることは、ありません。
ま、それはさて置き擦り切れた
八掛は、無地なら上下を入れ替え
れば、お仕立替えにも使えます。
が、ぼかし八掛となるとそれが
出来ないので、新しい八掛を
付ける事になります。
そして、ピンク系から今度は
イエロー系に色替えすると
全体の雰囲気も変わります。
胴裏は、しっかりしていますし
「ホシ」も出ていないので、
付いていたものを使います。
こうして、洗い張りをして
八掛を取り換えてお仕立替え
をすれば、新品同様の付下げが
出来上がるのです。
これで、お孫さんがお召しに
なれば、もう50年は、現役で
活躍出来ます。
そして、擦り切れた八掛は、
無地に別染して、新たな着物
に付ける事も出来ます。
この様に布地を大切にし最後
まで使いきる事が、SDGs12番目
「つくる責任、つかう責任」に
を果たす事では、ないでしょうか?
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
追伸・和服で、お困りのこと
なら何でもご相談、承り必ず
最善のお応えをいたします。