和服で存在意義が薄れたものとは？
ご紹介 2023年12月23日
Vol.2506
本日は、『和服で存在意義が薄れたものとは？』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今日12月23日は、「テレホンカードの日」
NTTが制定し、1982(昭和57)年のこの日、
電電公社(現在のNTT)が、東京・数寄屋橋
公園にカード式公衆電話の1号機を設置した。
そうです。
テレホンカード、懐かしいですね(笑)
一時期は、レアなカードに額面以上の
値段が付いた事もあった様です。
もう、公衆電話も街で余り見かけ
ませんし、テレホンカード自体
使う事が、無くなりました。
ですが、私の名刺入れには、何と
テレホンカードが数枚入っている
のは、非常時と靴ベラ替わりです。
この様に現在テレホンカードは、
存在意義が、減りましたが、和装
の中でもその様になっている品物
が多々あります。
画像は、お借りしました。
まず、顕著なのは、「羽尺」と
言う羽織物専用の反物です。
以前の羽織物、羽織やコートの
丈は、長くてもお尻が隠れる程度
でした。
それが、20年ほど前から膝位まで
伸びて、また膝下まで長い身丈にを
希望されるお方もおられます。
こうなると、「羽尺」では、身丈
が出来ないので、「着尺」で作る
ようになりました。
それからは、この傾向が続き
「羽尺」そのものに需要が
無くなってしまいました。
需要のない物を作る訳にも
いかず、結局市場では「羽尺」
を見ることも無くなったのです。
今、「羽尺」を見ることの出来る
のは、各小売屋さんの在庫として
眠っている品物でしょう。
勿論、当店にもわずかですが
在庫として、カウントしています。
ここで、先日お客様よりの
ご質問で、身丈の短い羽織や
コートなどの身丈を伸ばす事
が出来ますか？と。
これ、残念ながら伸ばす事は
まず出来ません。
画像は、お借りしました。
羽織物は、引き返しと言って
身丈を切らずに引き返して裏地
（肩裏や額裏）と縫い合わせています。
ですので、裏地を変えるか、継ぎ
足せば身丈は、結構伸ばす事が
出来るのです。
画像は、お借りしました。
ただ、羽織なら衿を伸ばす事が
出来ない場合が多く、道行コート
なら竪衿（たてえり）が伸びません。
ですので、身丈の短い羽織物は
そのまま、お召しになるしか
方法がないのです。
この様に和装での「テレホンカード」
状態をご紹介いたしました。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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最善のお応えをいたします。
