表裏使える、八寸帯のトンネル仕立とは?
ご紹介 2024年2月25日
Vol.2568
本日は、『表裏使える、八寸帯のトンネル仕立とは?』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
物事には、大抵の場合「表」が
あれば「裏」もありますよね。
昨今の自民党の裏金問題も表
に出せないお金を裏で処理
していたものが、表沙汰に
なってしまい、大問題に発展。
染め物では、「表」と「裏」が、
ハッキリと分かるものがあります
が、ロウケツ染は、少し厄介。
裏の柄の方が、ハッキリとして
いるので、そちらを表と勘違い
してお仕立てしてしまう事も稀に。
そして、織物は、基本的に表裏が
一体となりますので、中々見分けが
付き難いものがあります。
そして、帯などでは、表でも
裏でも締めて違和感のないもの
もあります。
特に「ねん金綴錦」は、真綿に
金を巻いた糸を使用するので
シワになり難く、シワになっても
直ぐに伸びます。
そこで、裏地も「ねん金綴錦」を
付ければ、表も裏でも締める事は
可能となります。
そして、もうひとつ八寸織帯の
代表格の博多織りも表でと裏でも
締める事が出来ます。
ただ、八寸帯の場合、お仕立て
を特殊な「トンネル仕立」にしな
ければいけません。
八寸帯の通常のお仕立ては、たれ
より下3尺ほどを折り返し、その
耳をかがり縫いします。
手の方は、帯幅を半分に折り
1尺ほどをこちらもかがり縫い
します。
「トンネル仕立」では、帯のたれ
の部分約3寸ほどだけをかがり、
折り返した先を1寸ほどかがります。
その間の2尺7寸ほどは、かがらず
そのままにして、手先も始末する
だけにします。
こうする事で、裏返して裏地を
表に出せ、締める事が出来ます。
ま、これも裏地を表に出しても
違和感のない柄付けなのが、前提
となります。
そんな、ご提案もさせていた
だきますので、お気軽にお問い
合わせくださいませ。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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