今日2月2日は、「遠山の金さんの日」と伊勢型小紋「人間国宝三人展」のご案内。
ご紹介 2024年3月2日
Vol.2574
本日は、『今日2月2日は、「遠山の金さんの日」
と伊勢型小紋「人間国宝三人展」のご案内。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今日3月2日は、「遠山の金さんの日 」
1840(天保11)年のこの日、遠山の金
さんこと遠山左衛門尉景元が北町奉行
に任命された。そうです。
画像は、お借りしました。
この頃の将軍は、江戸幕府第11代
「徳川家斉(いえなり)」で最も
長く将軍職に就いていました。
画像は、お借りしました。
その家斉、当初は真面目に政務に
取り組んでいたけれど、後世では
自由気まま、贅沢三昧だった様です。
そして、大奥の最盛期で華やかな
町人文化を作り出した反面、幕府
の財政を破綻させ、江戸幕府崩壊
への始まりだったのです。
画像は、お借りしました。
「遠山の金さん」と言えば、お白州
の最後、片肌脱いで悪人に遠山桜を
見せつけて、一件落着となります。
この、片肌脱いだ「裃」(かみしも)
は、伊勢型小紋で染められたものを
使用していました。
将軍家はじめ各藩にごとに特定の
柄を定め、誰が見てもどこの藩の
武士かが、分るようにしていました。
ここからは、2月29日の当グログ
の続き、人間国宝の「伊勢型」が
あってもそれだけでは、品物は
出来上がりません。
その「型」を使用して職人が
板に張った白生地に型紙を置き
その上からへらで糊を生地に
置いてゆく「型置き」をします。
この時、継ぎ目をずらさない
様に糊を置いてゆく事が、肝要
でずれれば、品物になりません。
その後、熟練の職人たちの
長年の勘で色を作りだす、
「色糊り作り」を工房でします。
そして、防染糊を置いた生地の
上に色糊を置きます。
この時、色糊をへらでしごくので
「しごき染め」と言い、この作業は
専門の工房で行います。
その後、色糊の染料を生地に
定着させる為に約95度に保た
れた箱で30分蒸します。
そして、ここからが「古今」
さんの伊勢型小紋の特徴の
液体染料で引き染をします。
草木染と化学染料を使用する
ことで、着用した時に色の
深みが、出ます。
その後、もう一度「蒸し」終えたら
糊と不要な染料を水洗いし、脱水
生地を乾燥、蒸気でシワを伸ばして完成。
と、いく人かの職人の手と
行程を経て、やっと1反の
伊勢型小紋が出来上がります。
そんな貴重な人間国宝の「型」
を使用した伊勢型小紋「人間国宝
三人展」を今月10日(日)より12日
(火)まで当店で開催いたします。
その詳細は、明日の当ブログで
記事といたします。お楽しみに!
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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