奥の夏帯が出来上がってきて和裁士の高齢化問題を考える?
お仕立て 2024年6月29日
Vol.2691
本日は、『奥の夏帯が出来上がってきて
和裁士の高齢化問題を考える?』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今月、月初に京都出張時、千切屋
さんで奥が自分用に求めた夏帯の
お仕立てが出来上ってきました。
帯のお仕立ては、数年前まで
地元と言っても豊田市の平戸橋
近くで帯仕立専門の和裁士さんに
お願いしていました。
それが、年齢と共に手や目が衰え
高価な帯のお仕立てに自信がなく
なったと廃業されたのです。
また、着物の和裁士さんも目を
患い、月に出来上がる枚数に
限りが、あります。
ま、帯の場合は、寸法的にも
縫製的にも着物のお仕立てより
もリスクは、少ないです。
が、お客様が、ご購入された唯一
の品物を万が一の事が、あれば
取り返しが付きません。
お金のこともありますが、代替品
を見つける事が難しい和服では、
一層に唯一無二となります。
そこで、今現在、帯のお仕立ては
京都の和裁所でお願いしています。
画像は、お借りしました。
また、最近では、パールトーン加工
をお仕立上がり後にお勧めしています。
と言うのも、お仕立て後に加工
を施せば、縫い糸などや着物の
場合、裏地などにも加工されます。
画像は、お借りしました。
洋服の普段着と違い、着用機会
が、少ない和服はタンスに保管
する時間が、長くなります。
そんな時に和服全体にパールトーン
加工が、施されていると保管時にも
安心なのです。
そして、好都合なのは帯のお仕立屋
さんとパールトーン社が共に京都で
行き来があるので、回してもらえます。
そして、出来上がってきた夏帯
には、帯封と検品印にお仕立先
のシールが、貼ってあります。
お客様にお納めする時は、当店の
たとう紙に入れてますが、そもそも
たとう紙は、持ち帰る際の包み紙。
ですので、ご自宅では、たとう紙
から出して保管する様でしたが
いつからか、そのままタンスへ。
(諸説ある様です。)
そんな、たとう紙の記事は、後日
投稿いたします。
いずれにしても和裁士さんの
高齢化は避けて通れませんので
小売屋にとっては、重要問題です。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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