今日8月29日は「文化財保護法施行記念日」今年「八重山上布」で認定を受けた新垣幸子さんのご紹介。
ご紹介 2024年8月29日
画像は、お借りしました。
Vol.2752
本日は、『今日8月29日は「文化財保護法施行記念日」
今年「八重山上布」で認定を受けた新垣幸子さんのご紹介。』です。
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今日8月28日は、「文化財保護法施行記念日」
1951年に制定されました。
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1950年のこの日、国宝・重要文化財等
を保護するための基本となる法律
「文化財保護法」が施行されたのです。
国宝・重要文化財と言っても
多岐に渡りそれも有形と無形
と言う事でも分けられます。
有形とは、字の通り形がある
建物などで無形とは、その人
の技などを指します。
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そして、今年2024年7月、新たに
「八重山上布」が、重要無形文化財
に指定されました。
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と、同時に染織作家の新垣幸子さん
(78)を、その重要無形文化財の
保持者、いわゆる人間国宝に認定したのです。
「八重山上布」は、石垣島で自生
した「苧麻」(ちょま)を手績み
(てうみ)、手で糸を作り使用します。
宮古上布が、紺地絣で織られる
事が多いのに対し八重山上布は
白地を基調としている事が多いのです。
その白地に紅露(くうる)や藍、
フクギなどの植物を染料に用いて
織り上げます。
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そして、何んと言っても「八重山上布」
の特徴は、「海ざらし」という「海水」
で汚れを取り、色止めをする事です。
そして、新垣さんの特筆すべきは
琉球王府に貢納布(こうのうふ)
として納められていた時の再現です。
人頭税として納められていた
「八重山上布」も明治時代後期
税が廃止されると産業化に。
それは、染液を直接糸にすり込む
捺染上布が、考案され機械の改良
されましたが、昭和となって衰退。
新垣さんは卓越した技量を持つ
染織作家として活躍され、長く
途絶えていた括り染め技法を
復活させました。
その上、多様な植物染料を生かした
透明感あふれる色彩で自由で伸び
やかな絣模様を展開、その芸術性
が高い評価を得ています。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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