10月にお召しになる黒留袖一式のお手入れを承りました。
きものクリニック 2024年9月15日
Vol.2769
本日は、『10月にお召しになる黒留袖
一式のお手入れを承りました。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日ご来店のお客様は、事前に
電話でご連絡をいただいてから
お越しくださいました。
10月19日の結婚式に参列する
ために亡くなられたお母様の
黒留袖をお召しになられる、との事。
式場には、その1週間前には
留袖一式を持ち込んで欲しい
と告げられているそうです。
ま、どんなお手入れか?は
現物を見てみないと分かりま
せんのでのご来店でした。
ご一緒されたお友達は、もう
20年以上前に当店母と煎茶の
お稽古でご一緒したお客様。
お友達に和服のお手入れの
相談をされたので、当店を
お勧めいただいたのでした。
で、留袖を見させていただくと
お袖にシミが、少し付いていて
それは、難なく取れそうでした。
ですが、袖裏の比翼が、経年変化
で茶色に変色していて、それは
シミ抜きでは、キレイになりません。
でも、お召しになれば殆ど見え
ない所なのですが、お客様が
非常に気になる!との事です。
これ、比翼を付け直すとなると
生地代とお仕立代で7~8万円は
掛かります。
でも、この1回だけにそんなに
掛けられない、との事でしたので
変色した所に胴裏を被せるご提案を
しました。
また、白い長襦袢もすこしシミが
ありましたが、こちらはお召しに
なれば、分からないのでそのままに。
ただ、半衿の交換と衣紋抜きを
付ける事をご提案して、ご了承を
得ました。
袋帯にもシミが、ありましたが
帯のシミ抜きは、難しいのと
締めれば隠れるのでそのまま。
ただ、黒留袖、長襦袢とも保管
状態が、芳しくなく全体的に
小シワが寄っているので仕上げを
して「シャン」とさせます。
ここまですれば、式本番には
良い着姿となることでしょう。
また、ご紹介いただいたお客様
にも顔が立ちました。この様な
ご要望も承ります。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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最善のお応えをいたします。