和服の裏地の高騰原因とマイサイズ和服のすすめ。
ブログ 2024年12月17日
Vol.2862
本日は、『和服の裏地の高騰原因と
マイサイズ和服のすすめ。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今年も後2週間余りとなって
しまい、年の瀬を慌ただしく
お過ごしのお方もおられるでしょう?
先々週より習い始められた
着付け教室の生徒さんが、
長襦袢を持参されませんでした。
それならば、と奥の長襦袢を
お貸しして、その時の講座は
無事終了されたのです。
ですが、先週の教室の時に
ご来店されるなり、「私の
長襦袢が家で見当たらない」と。
ま、この様なことは、たまにある
事で、親戚や友人にお貸しになった
和服一式が、一部だけ返って来なかった、なんて。
それには、理由がありお召しに
なった和装を汚してしまい、シミ
抜きに出して返し忘れてしまった。
とか、そもそもお返しになる
時に一式でなく一部だけ返して
しまった、とかとか。
で、実際にご自宅を探されても
見当たらないとの事でしたので
お求めいただく事になりました。
ここ3~4年前より、絹糸が値上がり
しているところに、90%以上が輸入
に頼っているので、円安の影響も。
また、胴裏や八掛、長襦袢など
のいわゆる裏地関係の機屋さんは
裏地専門で行っていました。
が、和服需要が、右肩下がり
なので裏地関係を専門に織り
上げる機屋さんの廃業が、目白押し。
でも、裏地がなければ着物に
なりませんので、表地を織る
機屋さんに仕事をお願いします。
でも、元々裏地専門の機屋さんと
表地を織る機屋さんでは、工賃が
違うのです。
そう、表地を織る機屋さんお方
が、工賃が高いため裏地をお願い
しても表地並みの工賃となってしまいます。
この事が、胴裏や八掛、長襦袢の
値上がりに原因となっています。
当店、この2∼3か月で仕入れた
長襦袢地は、以前の倍ほどの
仕入れ値になっています。
いくら、掛け率を低くしても
以前の様な値段には、とても
なりませんが、仕方ないですね。
で、先程の着付け教室の生徒さん
は、その様な事をご説明すると、
当店の在庫からこちらを選ばれました。
中々、目があるお方と感心し
お仕立てを承りました。
そして、出来上がりがこちらで
今週金曜日のお稽古に間に合い
良かったです。
やはり、その方に合った寸法で
仕立てた和服の方が、断然着易く
着装も決まります。
特に着付け初級者の方には
マイサイズの着物や長襦袢
をお勧めします。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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なら何でもご相談、承り必ず
最善のお応えをいたします。