シルク素材でも乾燥している時に起こる静電気を防ぐ方法とは?
ブログ 2024年12月19日
Vol.2864
本日は、『シルク素材でも乾燥している時
に起こる静電気を防ぐ方法とは?』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今日から年末にかけて、最低
気温は氷点下マイナスに、最高
気温も10度を下回る日ばかり。
そして、天気が崩れる日は
極わずかで晴天が続き乾燥
にも注意が必要なようです。
こんな天候の和装で、気を
付けることは、勿論防寒対策
が、一番です。
が、乾燥により静電気が起き
やすくなるのでその事も注意
が、必要となってきます。
一般的にシルクは、天然素材で、
肌との摩擦が起こりにくく静電気
が発生しにくい素材として知られています。
ですが、ポリエステルとの組み
合わせでは静電気量が増えたり、
空気が乾燥していると静電気が
発生したりすることもあります。
もう、20年以上前になりますが
長コートをお求めいただいた
お客様が、タクシーに乗られました。
その時、帯電した様で静電気
でコートが、身体にまとわり
ついて非常に困った、と。
当店としては、初めての静電気の
クレームで対処の方法を知りませんでした。
ですので、お客様のご要望を
お聞きして、その長コートを
お引き取りする事にしたのです。
で、当店のものになった、その
長コートの静電気を防ぐ色々な
手段を試してみたました。
画像は、お借りしました。
まずは、静電気予防スプレーを
いろいろ検討しましたが、シルク
に対応するものが、見当たりません。
そこで、一般的なものを用意して
長コートの裏地にスプレーして
様子を見ることにしたところ。
あまりいい結果を得られないので
その生地を仕入れた京都の問屋
さんに相談したところ。
京都にある繊維の問題を研究
している機関があり、そこに
問い合わせてみては、となりました。
で、そこの問い合わせたところ
多分、タクシーに乗車する時、コート
とシートに摩擦があったのではないか?と。
シートが、ポリエステルならば
帯電する可能性は、非常に高く
なり、まとわりつくのでは、ないか?と。
で、静電気を予防するには、
やはり予防スプレーが、一番
と言う事でシルクにも利くものを
推薦していただきました。
そして、それをスプレーすれば
何と、静電気が亡くなり今では
奥が着用しています。
この一件でも、たくさんの
学びがあり、良い経験をした
と思っています。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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