円山応挙作の唯一の国宝「雪松図屏風」を観賞して私の使命を感じた事とは?
ブログ 2025年1月18日
Vol.2894
本日は、『円山応挙作の唯一の国宝
「雪松図屏風」を観賞して私の使命を感じた事とは?』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
私は、今月で満69歳となり
3月になれば和装業界に入り
47年を満了いたします。
その間、私の中で「神は細部に宿る」
と信じていましたし、お客様にも
その様にご説明してきました。
友禅時に一筋一筋の線に神経を
尖らせ細部に気を使い描写ている
品物は、遠目にも美しく見えます。
また、本場大島紬では7マルキ
よりも9マルキの方が、繊細な
柄付けとなり12マルキは、その上です。
本場結城紬でも80細工よりも
100細工、120細工、160細工と
亀甲が細かくなるほど柄行が繊細に。
西陣の織帯も経糸が400本より
600本、900本、1800本と数が
増えるごとに繊細な柄を表現できます。
ですが、一昨日鑑賞した東京の
「三井記念美術館・唐ごのみ」展
に展示してある「雪松図屏風」。
江戸中期に活躍して円山四条派
をけん引したいた円山応挙の
作品で唯一国宝に認定された屏風。
ワクワクしながら近づいて鑑賞
すると「?」、松の幹の筆遣いが
乱暴のように見えました。
また、紙の白地をそのまま残して
雪が積もっている様子を表現して
いますが、私にはそのように見えません。
「ウーン」となかば、諦めに近い
感情を抱きながら、屏風か遠ざかり
遠目で鑑賞すれば。
何と言う事でしょう?松の幹や
葉などに雪が積もる様子が、
ありありと見て取れます。
応挙は、遠目での鑑賞を考え
この様に描いたのでしょう。
正に、国宝に相応しい作品であり
私の「神は細部に宿る」概念を
一変させた屏風でした。
現物や本物を観賞する事で
また、新たな気づきや学習
ができる事を学びました。
これからも現場に行き、現物
や本物を観賞して自分の目を
肥やす事が、大事です。
そして、それをお客様に還元
する事が、私に与えられた使命
かも知れません。
そんな事も思った東京出張でした<m(__)m>
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
追伸・和服で、お困りのこと
なら何でもご相談、承り必ず
最善のお応えをいたします。