男物、黒の絽の五つ紋石持ち反物の石持ちを大きくしてほしいとメールの答えとは?
きもの110番 2025年2月11日
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画像は、お借りしました。
Vol.2918
本日は、『男物、黒の絽の五つ紋石持ち反物
の石持ちを大きくしてほしいとメールの答えとは?』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
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ご訪問ありがとうございます。
当店のホームページをリニューアル
したのは、2017年3月なのでもう
8年前になります。
それから、毎日ブログをアップ
して今日で2918回目の記事と
なります。
その間、ホームページからの
お問い合わせが、数件ありました
が、先日のものをご紹介します。
それは、2月9日11時過ぎにメール
を発信された千葉県船橋市在住の
Y.U.様です。
画像は、お借りしました。
内容は、男性用・黒の絽の反物を
お持ちで、勿論五つ紋の石持ち
となっています。
で、Y.U.様は、江戸時代の武士
同心の家紋の大きさに憧れをお
持ちの様なのです。
そしてお手持ちの絽に石持ちの
反物の紋の大きさを2寸(約7.6㎝)
にしたいとの事でした。
通常、男物の抜き紋の大きさは
1寸(3.8㎝)なので、2倍になり
ますが、これ直径の話です。
これが、面積となると1寸の紋で
11.33cm²ですが、2寸となると
45.3cm²となり約4倍となります。
そして、石持ちを2寸にして染め抜紋
をご希望で、どうしても張りつけ紋
では、ご納得いただけない、と。
そもそも、黒い着物地、黒留袖や喪服
男性の黒紋付着物・羽織が石持ちに
なっているかを考えますと。
黒と言う色は、黒い染料では、真っ黒く
染まらないので、下地に「紅」や「藍」
色を染めてから。黒色に染めるのです。
そして、その様に染められた黒色は
真っ白に抜く事が、非常に難しいので
あらかじめ石持ちにしているのです。
ですので、今回の男物黒の絽反物
の石持ちの大きさを2倍にする事は、
出来ます、
が、あらかじめある石持ちと新たに
抜いた所の色に段差が出来て、美しく
ありません。
その様に返信した所、ご理解
いただけたようで、お礼の
メールをいただきました。
この様にお客様よりのお問い
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大歓迎いたします。
が、たまにお問い合わせメール
から自社の営業をせれる会社さん
が、あるのはのでおやめください。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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