3月23日よりの「伊勢型小紋・人間国宝三人展」で染色史上初の「伊勢型小紋+天目染」着尺を発表いたします。
ご紹介 2025年3月13日

Vol.2948
本日は、『3月23日よりの「伊勢型小紋・人間国宝三人展」
で染色史上初の「伊勢型小紋+天目染」着尺を発表いたします。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
本日より10日後の3月23日より
当店では、「伊勢型小紋・人間
国宝三人展」を25日まで開催いたします。
伊勢型小紋は、伊勢の白子で
渋紙に型を彫りが盛んに行われ
その技術の優秀な職人が国宝に
認定されました。
今回は、その中の六谷梅軒先生
中村勇二郎先生、南部芳松先生
の型紙を使用した小紋が中心です。
元々、人間国宝は、その方独自の
技術を認定するので、認定者が
お亡くなりになれば作品は出来ません。
歌舞伎や落語、陶芸に漆芸、木工
などなどにそれぞれ人間国宝を
認定されたお方がおられます。
で、そのお方が、お亡くなりに
なればその技術などは、その
一代で終了してしまいます。
ですが、伊勢型小紋の場合、元々
型を白生地に糊置きしたりその後
染色するのは、職人が行っていました。
ですので、人間国宝の先生方の
型紙が存在しそれを使用して品物
が出来れば、人間国宝の作品となります。
そんな、少し特殊な環境で創られた
伊勢型小紋に今回は、染色史上初の
試みをした品物を陳列いたします。
それが、伊勢型小紋と天目染めを
融合した作品となります。
天目染とは、染料が乾く前に
ヒノキやスギの挽粉を散らし
ガスストーブで暖め染料を乾かします。
挽粉が、染料を吸いますが、素早く
乾かす事でランダムで幻想的な柄を
創り出すのです。
今回は、人間国宝の南部先生の
伊勢型紙に糊置きをしてから
引き染めのをします。
その引き染の染料が乾かない内
にヒノキや杉の挽粉(ひきこ)を
全体に染料の上に撒きます。
そして、下側からガスストーブを
当て温めて挽粉に染料を吸わせ
乾かします。
その後、挽粉をキレイに取り払い
蒸しをして、余分な染料を洗い
流せば程よい「ムラ」で染まるのです。
この、自然が作る美しい「ムラ」
を天目染と名付けた第1人者が
伝統工芸士「山本富男」さん。
そんな、手間ひま掛けた伊勢型染め
+天目染めの着尺は、今までにない
素晴らしい出来栄えです。
その作品を今展で発表します
のでお楽しみに!
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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