コロナ騒動が巡り巡って和装業界に与える影響とは?
ご紹介 2020年3月21日
Vol.1132
本日は、「コロナ騒動が巡り巡って
和装業界に与える影響とは?」です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
最適な和装で笑顔あふれるご提案!
貴方の和装・お助けマン
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
「風が吹けば桶屋が儲かる」
昔からあることわざですが
これが現代の和服業界に
起きそうです。
ご存じのように意味は
意外な所に影響が出ること、
あてにならない期待を
することのたとえ、です。
デジタル大辞泉より
風が吹くと土ぼこりがたって
目に入り盲人が増える。
盲人は三味線で生計を
立てようとするから、
三味線の胴を張る猫の
皮の需要が増える。
猫が減るとねずみが増え、
ねずみが桶をかじるから桶屋が
もうかって喜ぶということ。
つまり、大風が吹けば桶屋が喜ぶ。
今、現在年間にどの位の数、
着物のお仕立てをしているか
分かりませんが、十数年前より
海外仕立てが盛んになって来ました。
一時は、中国の工場を利用して
いましたが、今はべトナムが
多くなっています。
国内での和裁士さんが減少
高齢化に伴い、海外の低賃金の
若年労働者に技術継承しています。
ま、当店は専属の仕立屋さんを
お願いしていますので
余り利用はしていません。
どうしても数量が多い時や
当店の仕立屋さんが苦手な
喪服類は、利用します。
(喪服は黒地に黒い糸で縫製するので
目が良くないと出来ません)
その海外仕立てがこのコロナ騒動で
ピンチになっています。
当店とお取引のある業者さんによると
ベトナム航空が3月23日より
4月30日まで日本ーベトナム線を
全線運休する事を決定。
これにより通常納期の
倍以上の日にちが掛かる事が
予想されます。との事。
で、海外でお仕立てが出来ないと
国内仕立てとなりますが
これも混雑が予想されます。
着物をお召しにおなる日が
決まっていて誂えた方などは
着装日に間に合わない事も
出て来そうです。
折角、その日を着飾ろうと思い
張り切って誂えた着物が
騒動でお召しになれない。
コロナ騒動が巡り巡って着物を
お召しになれなくなる。
こんなに悲しい事が
あるでしょうか?
そんな事に成らないよう
願うばかりですが
どうなるでしょうか。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。