11月16日は「いいいろ塗装」の日いい色の和装でお客様を喜びの笑顔にいたします。
きもの110番 2020年11月16日
Vol.1375
本日は、「11月16日は「いいいろ塗装」の日
いい色の和装でお客様を喜びの笑顔にいたします。」
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
貴女とお場所に合った最適和装をご提案!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日は、11月16日
「いい(11)いろ(16)塗装の日」
なのだそうです。
色と言えば和服を選ぶ時には
欠かせない項目。
いい色と言うよりもその方に
お似合いになる色目。(地色)
先日、伺ったお客様は、
嗜好のハッキリされている方。
好きな物はこれで苦手な
物はこれと、それはもう
竹を割った様。
そのお客様に「雨コート」の
ご注文をいただき、ご用意した
反物がこの様な普通の雨コート地。
全てお借りしました。
このピカピカ光る感じが
お気に召さず見ていただく
なり一瞬で全て却下。
ここで考えた事が、既存の
雨コート地は全て光るので
他の反物を探さなければ。
その時に柔らかい染物より
生地風がしっかりした織の
反物で滑りが良い物が必要です。
雨コートは、裏地を付けない
お単衣仕立て、反物自体
すべりが悪いと着難くなります。
そこで真綿系の織物は、すべりが
悪いので省き、すべりの良い
御召や大島紬で探す事にしました。
急がないのでゆっくり探して
のお言葉に甘え10日ほど後の
先日、伺う事に。
今度は、光らなずにすべりの
良い織の御召や格子柄の大島紬
を持参しました。
ここでも、反物を広げるなり
黄色系の御召は却下、ブルー系で
格子の大島紬は気に入られて
ご購入いただきました。
さて、これから格子の大島紬に
防水加工を施しお仕立てを
します。
が、雨コートの身丈は非常に
繊細さが必要です。
お借りしました。
と、言うのも雨コートは対丈で
お仕立てするので身丈が短くて
裾から着物が出てしまったら
雨に濡れてしまいます。
また、長ければ裾をずったり
足にまとわり付いて歩き難く
なります。
基本は、着物より1~2㎝ほど
長く仕立てますが、身体の
厚みや肩の形などで微妙に
異なります。
「仮縫い」
ですので、裾は仮縫いをして
お客様に羽織っていただき
寸法を決めます。
手間は、掛かりますがこれが
間違いのないお仕立て上りに
繋がります。
この後、本仕立てして
納品となります。
いい色とは、その方にお似合い
の色の事、でもでも、お似合い
でもお召しになられてご自分が
落ち着かない色もあります。
そこの所、非常に難しいですが
決まれば喜びで笑顔になられます。
これからもお客様の笑顔が
私たちの喜びです。
そこを目指して邁進します。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございます。