人間国宝・芹沢銈介先生の作品をご紹介いたします。その2。
ご紹介 2021年2月17日
お借りしました。
Vol.1468
本日は、「人間国宝・芹沢銈介先生の
作品をご紹介いたします。その2。」
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
貴女とお場所に合った最適和装をご提案!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
一般的な和装の染織作家の
先生は、殆ど和服を製作され
合間に額などを発表されます。
芹沢先生の場合、自身の
作品の一部に和服があると
言うスタンス。
ですので、作品としては
着物、帯、さか夜具、暖簾(のれん)
屏風(びょうぶ)、壁掛け、本の装丁
カレンダー、ガラス絵、書、建築内外の
装飾設計(大原美術館工芸館)など、
素材・用途ともに多岐にわたっています。
そんな中、今日は和服以外に
的を絞ってご紹介いたします。
まずは、のれん色々。
風の字のれん、お借りしました。
御滝図のれん、お借りしました。
以上2点富士と雲文のれん、お借りしました。
如の字のれん、お借りしました。
天の字のれん、お借りしました。
福の字のれん、お借りしました。
相魚文のれん、お借りしました。
童子文のれん、お借りしました。
こうして観ていると
藍色地が多いのが特徴。
先生は、藍染の奥行きのある
美しさと、その堅牢さをこよなく
愛し、染を重ねるごとに色が
濃くなる藍を自在に使い分けています。
今度は、カレンダーです。
以上5点、お借りしました。
和紙に独特のデザインの
カレンダー、味がありますね。
最後に1968年発行の
自選芹沢銈介作品集・下の
あとがきにこんな事を
書いている事をご披露します。
先日、人が芹沢の仕事は染色では
ないと云ったというのを聞きましたが、
正に、私自身善くも悪くも同じことを
自分に言ってきました。
何処を歩いているか、何処へ行くのか、
途中、道々、文様を散らし、文様を拾い、
眺め愉しんで来た私は、この頃になって、
型をぬけだし、身辺、眼前に、街に、野に、
この世界に現はれる文様の中に溶け入りたい
ものと頻りに念っております。
73歳の先生の達観した
お言葉、深味がありますね。
お陰様で、今週末には退院できそうです。
元気になり暖かくなったら
静岡市の「芹沢銈介美術館」を
訪れたいと思います。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございます。