今日より72候では「霞始靆」(かすみはじめてたなびく)和服で霞と言えば「紗袷」の事。
ご紹介 2021年2月23日
お借りしました。
Vol.1475
本日は、「今日より72候では「霞始靆」(かすみはじめてたなびく)
和服で霞と言えば「紗袷」の事。 」
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
貴女とお場所に合った最適和装をご提案!
貴女の和装のお助けマン、 山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
今日2月23日より72候では
「霞始靆」(かすみはじめてたなびく)。
お借りしました。
春霞がたなびき始め遠くに
見える山や景色がぼんやりと
かすんで見えるころ、
とあります。
たなびくは、漢字で棚引く
と書き、雲や霞(かすみ)が横に
長くかかる事。
霞とは、霧(きり)や靄(もや)、
黄砂などの影響で、遠くの景色が
かすんで見える状態の事。
霞は気象用語ではなく主に
春に使われる言葉で、俳句などの
季語では「春の霞」と使われます。
霞に似たような、霧(きり)や
靄(もや)は気象用語で、ともに
大気中の小さな水滴や微粒子に
より視界が悪くなる現象を言うのです。
この霞が掛った様に柄がぼんやり
見える和服があるのをご存じですか?
お借りしました。
「紗袷」(しゃあわせ)と言って
絽、もしくは紗の生地の上に薄手
の紗を重ねて仕立てた二枚あわせの
きものや羽織のことです。
裏生地の模様が表の紗を通して
見えるために独特の趣があります。
従来は袷と単の境となる6月下旬頃
と9月初旬に着用されましたが、
近年は拡大解釈され、単のきもの
に準じて考えられています。
きもの用語大全より
お借りしました。
裏生地に模様を描き、
表生地は無地の紗生地を
合わす事で裏生地の模様が
霞が掛った様に見えます。
また、お召しになると動作に
よって表生地が動くので
モアレが楽しめます。
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モアレとは、動きに伴って
木目や波丈模様が流動する
様に見える事です。
この紗袷の着用時期ですが
5月の下旬から末までと
非常に短い期間です。
お借りしました。
ですが、最近ではお単衣時期に
お召しになられても良いかと。
と言うのもお単衣を5月中旬
よりお召しになる方が多くなり
いついつまではこの着物を
と言う概念が無くなりつつあります。
ま、紗袷の場合紗の生地が
二重になっている着物ですので
それなりに暑さを感じます。
そこを分かっていてお召しに
なるのは、人目を楽しませると
言う心意気と自尊心。
和装初心者がお召しになる事は
殆ど無いと思われるので
そこは踏ん張っていただきたい。
お借りしました。
春単衣時期の最高の贅沢品
限られた方のみお召しになれる
喜びを感じられます。
皆様もぜひ袖を通す機会を
つくってみたくださいませ。
それにしても今年は、花粉も
大量に飛散している様です。
花粉症のお方は、ご自愛くださいませ。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございます。