胴裏のほし(シミ)が表地に影響!
きものクリニック 2017年9月22日
呉服のいちこし、着物を着て笑顔になる、人作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、胴裏のほし(シミ)が表地に影響!です。
昨日、岡山のお客様よりお手入れ物依頼の荷物が届きました。
当店でお買い上げ頂いたきものは、ほとんどパールトーン加工が施してあるので
パールトーン社に出してお手入れして貰います。
パールトーン加工の記事は、こちらをご覧ください。
青色の無地紋付きものは、洗い張り、シミ抜き、紋の入れ替えのご依頼です。
問題は、胴裏のほし(シミ)が表地に影響してシミになっていますが単なるシミなら
90%の確率でシミ落とし出来ますが、変色している場合は洗い張り後その部分を
加色して目立たなくします。
加色しての色合わせは、非常に難しくある意味職人技を要しますし、加工料も
その分高額になります。
ですので、少し古い着物は胴裏を確認して、全体的に黄色になっているのは
絹の経年変化ですので大丈夫ですが画像の様にムラになっている場合は
早急に胴裏を取り替えて下さい。その場合、洗い張りをすればベストですが
しないで胴裏取り換えだけでも可能です。