職人技が必要な、生引き糸を使った「啓」さんの西陣織、夏名古屋帯のご紹介です。
ご紹介 2022年4月10日
Vol.1879
本日は、「職人技が必要な、生引き糸を
使った「啓」さんの西陣織、夏名古屋帯のご紹介です。」です。
愛知県岡崎市の呉服屋、
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートする「いちこし」です。
ご訪問ありがとうございます。
昨日は、長女が歯医者に行く為
孫2人を朝から預かり、嬉しく
楽しく、そして疲れた山脇寿人です。
何と言っても孫は、可愛いですね!
昨日の続き、職人が絶えると
品物が出来上がらない西陣織
の帯のご紹介をいたします。
まず、最初に西陣織にも手織りと
動力織り「力織機(りきしょっき)織り」
の2種類があります。
お借りしました。
手織りが、高級品で力織機織りは
普及品と思われがちですが、それは
一概に言えないもです。
そして、職人技が要るのが手織りで
力織機織りは、機械任せと思われ
がちですが、それも違います。
お借りしました。
手織りは、色制限のない複雑な
生地組織が織れ、手織りの風合い
が何とも言えません。
力織機は、同じ力で織れるため
均一な織り上がりになり、早く
織れるため生産性が上がります。
で、今回ご紹介する帯は、西陣織の
「啓」さんの紗名古屋帯です。
糸は、「啓」さんお得意の
「生引き、糸」を使い、地紋に
縦縞を入れて、多色の熨斗目文様。
シンプルなデザインながら
締めて映えますし、着物にも
合わせやすい柄行。
お単衣から盛夏までの付下げ
色無地や小紋、織の着物にも
合わせていただけます。
で、この帯は、「力織機」で
織られていますが、その職人が
この帯を織り上げた後に病気と
なり、最後の1本となりました。
じゃあ、違う職人にお願いすれば
と思いますが、この夏名古屋帯の
クオリティーを保てるのは、その
職人しかいないのです。
そして、「啓」さんの使われる
「生引き糸」も糸を引く職人の
減少で先行きは、明るくありません。
ですので、今後この手の夏名古屋帯
が当店に入荷する事は、望み薄の
状態です。
そんな、夏帯などは来週19日より
「お単衣・夏物・ゆかたの会」で
発表いたします。
明日以降、当ブログで会の詳細を
お伝えしますので、ご期待くださいませ。
孫が帰って行くと、淋しいですが
ホッと、するのも事実ですね(笑)
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。