男袴、袴丈直しの考察とは?
お仕立て 2022年7月2日
画像は、お借りしました。
Vol.1959
本日は、「男袴、袴丈直しの考察とは?」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日のセミナーは、私の思いと
少し違ったもので当店としては
検討するに値しませんでしたが
気づきもあり、それなりに学ぶ
事が出来ました。。
で、今日から72候では、「半夏生
(はんげしょう)」。カラスビシャク
が生える時季、と。
そして平年では、今日の正午が
1年の丁度、真ん中になる時です。
そして、先日ご来店のお客様は
もう30年以上ご贔屓いただいて
いる茶道の先生。
お借りしました。
今年から、この地区のトップ
となられ、アフターコロナでの
お茶会も行われるようになり
張り切っておられます。
もちろん、コロナ前とは違う
様式で指先消毒にソーシャル
ディスタンス、ひとり一客の
お茶碗などなど。
そんな先生のお弟子さんで
小学5年から茶道のお稽古を
されている男子が今は高校生。
先日のお茶会で先生のお父様の
袴を貸して、お点前をしたところ
大評判となったそうです。
ですが、その袴の丈が7~8㎝
ほど短くて、それを何とか
身長に合った丈を伸ばせないか?
とのご相談。
お借りしました。
見れば、生地はしっかりしていて
茶道向きので、今でも十分に
お使いいただけます。
が、袴は「格好物」でその方の
体形(特に身長)に合ったもの
でないといけません。
丈が短いと帯を普段より下に
に締めて裾を調節しますが
足が短く見え、格好が悪い。
また、長い場合は、もっと厄介で
裾を合わせれば、「七五三」か
「バカ殿」の様に腰高の着付けと
なってしまいます。
今回の場合、余り布もないため
別布を用意して、何処かに生地を
足して丈を伸ばすしか方法は、ありません。
で、何処に生地を足せば良いか?
足せる場所は、三か所。
袴の上端、紐を取り外して
そこに生地を足すか?下の
裾先に足すか?真ん中で足すか?
上端で足す場合、紐を取り外し
一旦ひだを開いて布を足して、
またひだを作り紐を付ける事
となります。
また、裾に付ける場合は、裾を
解き、そのまま縫い足せば良い
ですが、いかにも足しました感が
出てしまいます。
で、最後の真ん中で足す場合
裾から15~20㎝ほど上がった
所に布を足せば、その様な
作りの袴なのか?と。
今回は、三番目の方法で寸法を
足す事としましたが、足す生地
の選定が難しい。
袴地は、特殊な張り感があり
それを損なう事のない生地
を探さなければなりません。
うーん、これ考えただけでも
厄介なこと、運よく見つけられると
良いのですが、どうなりますか?
今秋の出来上がりを目指し
生地探しを行います(笑)
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。