米沢地方の織物は地場の特徴を表さず千差万別の訳とは?
ご紹介 2022年7月11日
画像は、山形県H.P.より
Vol.1968
本日は、「米沢地方の織物は
地場の特徴を表さず千差万別の訳とは?」です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今日7月11日は、「職業教育の日」
全国専修学校各種学校総連合会が制定。
1975年のこの日、学校教育法の改正に
より専修学校の制度が定められた。と。
専修学校とは、職業若しくは実際生活
に必要な能力を育成し、又は教養の
向上を図る、ことを目的とする学校
なのだそうです。
で、昨日の続き米沢地方での
和装製品のご紹介。
米沢では、主に織物を製造する
所が多く、染物は、極一部のみ、
これには訳があります。
画像は、山形県H.P.より
上杉景勝の側近だった直江兼続は
藩の収益拡大を図るため、織物の
素材となる青苧(あおそ)や絹を
生む蚕の餌となる桑、染料となる
紅花などの栽培を奨励。これらは
藩の特産物として、織物産地に
売り出されたのが背景。
また、上杉鷹山は、産業振興に
力を注ぎ、そのひとつとして、
武家の婦女子に内職として機織り
を習得させたといわれています。
そして、織物の特徴はその
地方に即した品物が出来ること。
例えば、暑い奄美地方でしたら
どこの機屋も肌触りがひんやり
する大島紬を製造しています。
画像は、お借りしました。
また、茨城県結城市ですと
真綿を手引きする結城紬を
織っています。
ですが、米沢地方の織物は
千差万別、個々の機屋さんが
それぞれの特徴ある品物を
織られています。
画像は、山形県H.P.より
これ、産業振興を目的とした
為に地場の特徴を出しすのでは
なく、売れる品物創りを優先
したためなのです。
画像は、山形県H.P.より
ですので、米沢地方の米沢市、長井市
白鷹町の織物を米沢織とか米沢紬と
言わずに「置賜紬(おいたまつむぎ)」
と言い証紙もそうなっています。
画像は、お借りしました。
これ正に、専修学校の制度が定め
られた「職業教育の日」に相応しい
ブログではないでしょうか?
で、明日は置賜紬の色々を
ご紹介いたします。
お楽しみに(笑)
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。