琉球本びんがた帯を紹介させて下さい。
ご紹介 2017年12月7日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て笑顔になる、人作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、琉球本びんがた帯を紹介させて下さい。です。
こちらの帯は、縮緬の生地で本びんがたの名古屋帯です。
本びんがたとわざわざ言うのは、20~30年ほど前本びんがたの製品が世の中にあまり
存在しなくとても高価だった頃、京都や十日町などで化学染料を使い染めたびんがた風
の小紋や振袖が大量に作られ出回っていました。
色柄がとても良く、お値段もお手頃でしたので随分流通しました。
その製品と分ける為に、本場琉球の工房で顔料で染めたびんがたを本場で染めた物ですよと
言う事を表わすために本びんがたと呼んでいました。
画像の帯は、やふそびんがた工房さんで染めた製品です。
「やふそびんがた工房」さんは、那覇の中心部にあり屋富祖幸子さんが代表を務められています。
屋富祖さんは「もともと絵が好きだった」ので、県立首里高校の染織デザイン科で染色を学び、
その後、デザインを独自に勉強。
「沖縄の強烈な青空の下で映える紅型の色合いに魅せられて」紅型の世界に入られました。
伝統工芸は親から子へ受け継がれたり、師匠のもとで修行を積んだりというケースが多いですが、
「独自にやってきたので、いろいろなものにトライすることに抵抗がなかった」ということです。
今までのびんがた染の帯よりも柔らかい、優しい色遣いで個性を少し和らげながらどんな
着物にも調和する帯ですが、そんな中にも柄ゆきはびんがたの良い所を強調しています。
この帯にご興味のあるお方様は、お気軽にお出掛け下さいませ。