家紋「五三の桐」や「五七の桐」など和服の紋のこと、色々。
ブログ 2023年7月24日
画像は、お借りしました。
Vol.2354
本日は、『家紋「五三の桐」や「五七の桐」
など和服の紋のこと、色々。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
昨日から72候では、「桐始結花」
(きりはじめてはなをむすぶ)
桐に実が、なり始める時季、と。
桐は、初夏に花を咲かせ盛夏
の今頃、卵型の実を結びます。
和装で「桐」と言えば「家紋」の
事を真っ先に思い浮かべます。
桐紋で一般的な「五三の桐」は
桐の葉を三枚ならべて垂らし、
その上方に中央は花を五つ、その
左右には三つずつ配したものです。
この「五三の桐」紋は、かつて
皇室や時の国家指導者達が
使用した由緒正しい紋章でした。
古くは、織田信長も紋章として
使用、本能寺の変以降の豊臣秀吉
は「五七の桐」紋を使っています。
元々は「五三の桐」紋は、天皇家
の紋章でしたが、当時の政権を担当
する家に下賜されていました。
天皇家は、下賜に下賜を重ねて、
広まってしまった「五三の桐」紋
に変わる紋を考えます。
より優雅な印象を与え紋として
花序の花の配置が「5‐7‐5」となる
ゴージャスな「五七の桐」紋が
作成されます。
最終的にはそちらの方をより
上位格の紋章として「五三の桐」
紋と区別したのです。
天皇家の紋でがありながら、
現代においては一般個人にも
使用の多い「五三の桐」紋。
特に関西地方では、定番の家紋と
して使われ、5割ほどが「五三の桐」
紋だったような気がします。
また、貸衣装の紋付の着物の
ほとんどに「五三の桐」紋が
付けられていました。
ま、現在では「家紋」に対して
それ程意識のある方は、少なくて
ご自分の家紋を知らない方も多く
おられます。
また、着物に紋を入れる場合、
好きな家紋にしたり、ご自分
で創作される方もいるんです。
そんなご相談も承りますので
お気楽に電話0564‐22‐3259
メールkimono@ichikoshi.com
までご連絡、お待ちしています。
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誠にありがとうございました。