染め抜き紋の技法、ご紹介。
ブログ 2023年11月19日
Vol.2472
本日は、『染め抜き紋の技法、ご紹介。』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
ご主人様の3回忌後に追悼お茶会
を催すお客様に白生地から別染め
して一つ紋付色無地着物をお勧めしました。
そして、その松岡姫の白生地の
一つ紋付別染が出来上ってきた
記事は、こちらをご覧ください。
その一つ紋付の染め上がった
生地をお仕立に回しやっと出来
上がって参りました。
松岡姫の白生地をお勧めした
日が、10月13日で見本染めから
一つ紋付の本染めを経てお仕立て
上るまで約5週間。
最速で出来上がりましたが
今日は、抜き紋についての
記事にします。
と言うのも、色無地に紋を入れる
場合、初めから色の染めある無地
に抜き紋をいてるのと、白生地から
別染めする時に抜き紋を入れるのでは
技法が違うのです。
画像は、お借りしました。
色が染まっている無地着物の
抜き紋は、紋の型に抜染剤を
塗って地色を抜きます。
画像は、お借りしました。
この時、地色によっては、綺麗に
白く抜けない時もあり、その場合
は、胡粉を置いて白くします。
画像は、お借りしました。
その後、筆で紋の線を描き余分
に白く抜けている所には、地色と
同じ色を挿してゆきます。
画像は、お借りしました。
白生地を抜き一つ紋付で別染め
する場合は、別染めする前に
紋の形に紋糊を置きます。
その後、別染めをして紋糊を
洗い流してから、筆で紋の
線を描き、染まっていない
ところに地色を挿してゆきます。
ですので、抜き一つ紋別染め
の方が、白生地の白色をそのまま
残して紋入れを行います。
で、後者の技法で入れた抜き紋
がこちら、何んとなく「キリリ」
とした染抜き紋になっている様な
気がします。
ま、どちらの技法も「抜き紋」
で格式的には、同等なので
そこは気にされる事は、ないでしょう。
こんな風に抜き紋ひとつでも
職人さんは、色々な技法で
真摯に仕事をされています。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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