今日2月8日は、「針供養」和服のお仕立て屋さんの現状とは?
お仕立て 2024年2月8日
Vol.2550
本日は、『今日2月8日は、「針供養」
和服のお仕立て屋さんの現状とは?』です。
愛知県岡崎市の「呉服のいちこし」
和装を選ぶ楽しさと、纏う喜びを
全力サポートいたします。
ご訪問ありがとうございます。
今日2月8日は、「針供養」、東日本
では今日、西日本では12月8日に行う
ところが多くみられました。
ですが、地域に関わらずどちらか
一方の日に行うところや、両日行う
ところもあるようです。
「針」と聞くと和服を想像して
しまうのは、私が呉服屋だからで
しょうか?
和洋問わず、服装を仕立て上げる
には、「針」と「糸」が必ず必要
となります。
主に男性の洋服を縫い上げるのは、
「テーラー」と呼ばれ、採寸から
デザイン、チャコ引き、型起こし
裁断、縫製をされます。
今では、服地や採寸、デザイン
を提案し縫製は、専門職にお任せ
する「テーラー」もあります。
それが、「テーラー」と呼べるか?
は賛否両論あるでしょう。
また、女性の洋服は、洋装店とか
レディース専門の「テーラー」?
などがありますね。
それに引き換え、和服では販売と
お仕立ては、完全に別々で専門の
お仕立て屋さんに発注します。
これ、元々庶民の和服は、お祖母さん
やお母さんが縫い上げる事が多く
外注に出す事が稀でした。
昭和の初めころは、花嫁修業に
お仕立てをされる方が多くおられた
と聞いています。
今でも、夏休みになると浴衣を
縫う授業があるからと、反物を
お求めになる高校生がおられます。
画像は、お借りしました。
以前では、中学校や高校を卒業
してから、和裁教室に通う女性
も多くおられました。
当店が、お仕立てをお願いした
和裁教室では、先生と寝食を共
にする住み込みの生徒さんもおられ。
最初は、運針から始めその後
長襦袢をなり3年目辺りから
表物を縫えるようになります。
大体、5年を目安に皆、一人前
となり卒業していき、呉服屋さん
の仕事を引き受けます。
ですが、年号が平成になる頃
は、卒業してもお仕立てで生計
を立てる人は、わずか。
高価な着物を間違いなく仕上げる
責任のリスクと一日中、座り仕事
で気を抜けない専門職。
それならば、人と関われる
気楽なパートの仕事を選ぶ方
も多くおられた様です。
現在、当店でも70歳代の仕立屋
さんをお一人、専属でお願いして
います。
が、いつ引退されてもおかしく
ありません。
そんな、事を思わずいられない
「針供養」の日です😢
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
追伸・和服で、お困りのこと
なら何でもご相談、承り必ず
最善のお応えをいたします。