今日2月9日より72候では「黄鶯睍睆」色のもつ意味を再認識した御園座での歌舞伎鑑賞。
ブログ 2024年2月9日
Vol.2551
本日は、『今日2月9日より72候では「黄鶯睍睆」
色のもつ意味を再認識した御園座での歌舞伎鑑賞。』です。
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今日2月9日より24節季「立春」の
次候で72候では、「黄鶯睍睆」
(うぐいすなく)早春、ウグイス
が山で鳴く始める時季、と。
画像は、お借りしました。
「黄鶯睍睆」に黄色が付くのは
中国や東南アジアに生息するのは
鮮やかな黄色の羽を持つ「高麗鶯」
(こうらいうぐいす)。
日本でウグイスと言えば、誰も
がご存知の「鶯色」(うぐいすいろ)
江戸時代に人気の色だったようです。
色と言えば、昨日名古屋・御園座
で鑑賞した十三代目 市川團十郎
白猿襲名披露、2月大歌舞伎。
十三代目のご子息、還元君も
八代目市川新之助を襲名し
初舞台をご披露されました。
歌舞伎の凄いところは、その
時代を考証し忠実に再現した
衣装にもあると思っています。
そこは、NHKの大河ドラマや
民放の時代劇などにも当てはまる
ところですね。
落語も伝統文化ですが、そこの
所が、表現できないので歌舞伎
に差を付けられてしまいます。
そんな中、目を引いたのは、
「浅葱色」(あさぎいろ)の幕。
画像は、お借りしました。
本来「浅葱色」はネギの一種の
「浅葱」(あさつき)に由来する
緑色がかった青色です。
が、歌舞伎で使われる「浅葱幕」
は、極めて淡い水色で空や空気の
色、あるいは空間を表現しています。
昨日の御園座では、伊藤園さん
より、團十郎・新之助さんへの
幕が掛かっていました。
が、それが引かれても「浅葱幕」
が舞台全体を覆い隠していて
チョンと柝(き)が打たれます。
それを機に「浅葱幕」がパラリ
と落とされると豪華な舞台が
一瞬にして表れます。
その舞台には、時代考証された
衣装を身に包んだ役者さんたち
が、勢揃いし圧巻。
これから始まるお芝居に胸躍る
瞬間となり、色とは改めて大事
な要素なのだと思ったのです。
本日もお読みいただき
誠にありがとうございました。
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