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「生誕100年記念 人間国宝志村ふくみ展 色と言葉のつむぎおり」鑑賞の感想。

ブログ 2024年10月31日

Vol.2815

 

 

本日は、『「生誕100年記念 人間国宝志村ふくみ展

色と言葉のつむぎおり」鑑賞の感想。』です。

 

 

 

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昨日の当ブログ通り「生誕100年記念

人間国宝志村ふくみ展 色と言葉の

つくぎおり」を観賞してきました。

 

 

 

この展覧会は、滋賀県立美術館開館

40周年記念の企画展、滋賀県近江

八幡市で生を受けた氏の回帰展。

 

 

 

 

 

その内容は、素晴らしいの一言

ですが、テーマごとに分けられた

作品は、目新しいものもありました。

 

 

 

 

氏は、素朴なつむぎ糸を独自の

植物染色で独特の色を出し、

それを鋭い感性で織り上げる。

 

 

 

また、作品には不向きと思われる

端糸をつなぎ合わせて、それを

有効に使い込んでいます。

 

 

 

今までは、そんな作品を見て

きましたが、今展では生糸を

使用した薄物も展示されています。

 

 

 

その繊細な織り上がりといかにも

薄物と思わせる色使いに、一瞬

息を呑みました。

 

 

 

そして、なんと「天蚕糸(てんさんし)」

を使用した作品もあり、その優雅な

佇まいが、何んとも言えず素晴らしい。

 

 

 

因みに「天蚕糸」とは、「山繭(やままゆ)」

のことで、繭は、一般的に養蚕ですが

「天蚕糸」は、野生の蚕から取れる糸。

 

 

 

それは、日本固有の野生の蚕で

絹糸よりさらに軽く柔らかい

最高級の天然素材。

 

 

画像は、お借りしました。

 

 

養蚕の糸が、少しだけ黄みがかって

いますが、天蚕糸は緑がかった繭

からその色の糸となります。

 

 

画像は、お借りしました。

 

なので、染色をしても元も緑と

染色した色が、交じり合って

独特の色味を持った糸となります。

 

 

 

また、その光沢も素晴らしので

普通の絹糸に数倍の値打ちが

あるのです。

 

 

 

もう、30年ほど前に天蚕糸のみ

で織られた白生地を見た事が、

ありますが、その値段は、目が

飛び出るほど高価でした(@_@;)

 

 

 

ま、それは余談ですが、志村

ふくみ先生の作品に酔いしれて

観賞を終えたのでした。

 

 

 

そして、今日は京都の問屋さんや

加工屋さんに伺い、依頼や相談を

する忙しい日となります。

 

 

 

本日もお読みいただき

誠にありがとうございました。

 

 

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