穂高天蚕糸使用伊那紬、夏着尺のご紹介です。
ご紹介 2018年5月27日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、穂高天蚕糸使用伊那紬、夏着尺のご紹介です。です。
中央アルプスと南アルプスの間に深く刻まれた伊那谷。
伊那地方に唄い継がれる伊那節に歌われています様に、
伊那谷は気候風土に恵まれて 古くから養蚕が盛んで、
『飯田紬(いいだつむぎ)』や『上田紬』と ならぶ信州紬の一つ、
『伊那紬(いなつむぎ)』が織られています。
伝統工芸品の『伊那紬(いなつむぎ)』は伊那谷の女たちが、
家族の為に代々受け継ぎ織り続けて来ました独自の
手機で1本1本丹精を込めて手織した紬です。
吟味された玉糸、真綿からの手紡糸、希少な穂高天蚕糸(注1)などを丹念に 撚り合わせた国産の絹糸を、
色ごとに染料にくぐらせる時間、回数を調整し、手間隙かけて 染め上げられた先染の糸を用いて、
約2週間掛けて着物を一反織り上げます。
そしてやっと、しなやかで強く、シワになりにくい伊那紬が完成いたします。
そんな夏伊那紬は、渋めのひわ色とクリームと肌色の各色ぼかしが橫段に
織られていて、ハリとシャリ感もあり、さらりとした風合いはとても着やすいと思います。
注1・木の葉に包まれるように眠る緑色の繭。この繭から採れる糸、天蚕糸(てんさんし)は、
白い絹糸よりもしなやかでしわになりにくく「繊維のダイヤモンド」「繊維の女王」などと呼ばれ、
時に70倍(!)の値がつくとも言われる高級糸です。
信州安曇野の穂高有明地区では、200年以上前からその天蚕糸を作り続けてきました。
(JA長野県のHPより)