白生地を無地染めに。
ご紹介 2018年7月26日
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
人作りアドバイザーの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、白生地を無地染めに。です。
先週、お客さま宅に夏のご挨拶に伺いました所
こんな無地の着物が欲しいと月刊誌の切り抜きを
見せていただきました。
その画像がこれです。
市松の地紋に女郎花(おみなえし)色が染まっています。
地紋をよく見ると光沢が無く、先染の織物系かと思われました。
また、大変良い色が染め上げてありますが、如何せん見本が紙ですので
雰囲気は、分かりますが現実的にこれに近い品物があるかどうか?
まずは、切り抜きを写真で撮って、問屋さんの係の方にラインで
画像を送ります。
画像を見てもらったところで、お客様のご要望と私なりの要望を
伝えて(ここでしっかり伝えないと、ミスマッチの品物になりがちです)
取りあえず要望に合った白生地を探してもらいました。
この時点では、京都にある問屋さん2軒にお願いしました。
2日後、一軒の問屋さんより画像が送られてきました。
中々、良い品物が3~4点集まりましたので当店に送ってもらう様
依頼、その後もう一軒の問屋さんより画像がきました。
こちらは、1反だけでお客様のご要望に合わない物でしたので
却下しましたが、先の3~4点では心もとないので名古屋の問屋さんに
画像を送り探してもらつ手配をしました。
土日を挟んだ4~5日後名古屋の問屋さんより荷物が届き
中身を見た所、ご要望に近い白生地がありましたので
すぐにお客様に連絡、本日9時30分にお約束をして
見た頂きました。
お客様の「中々、よく揃ったね」の一言が嬉しかった。
こちらの白生地、あちらの白生地といろいろ試行錯誤した後
お茶休憩をはさんで、画像の白生地(4丈もの)に決まりました。
その後、染める色は決まっていますが、それを色見本より
見つける作業に手間が掛りましたが、それでも良い色が
見つかりお客様に「出来上りが楽しみ!」とおしゃって
いただきました。
ここまでで、お宅に伺ってから約2時間、良い仕事が
出来ましたが、これから染め上げてお仕立てをして
お納めするまでもう一仕事あります。