着物をいつまでも美しく着るためにする3つのお手入れ方法。
きものクリニック 2018年10月17日
vol.613
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、着物をいつまでも美しく着るためにする
3つのお手入れ方法。です。
着物はこまめなお手入れが大事
着物をいつまでも美しく着る為には、
日頃のこまめなお手入れが大切です。
お手入れと言う点では、きものも洋服も同じ事です。
ただ、きものは絹素材が多いので、
汚れと湿気を手早く 取る事がポイントになります。
汚れをタンスの中まで持ち込むと言う事は、
ご自分でトラブルを引き起こす様なものです。
トラブル防止には、お手入れと収納保管中の注意が
最も重要と考えますので、項目にに分けてお話します。
手を洗ってからきものを脱ぎます。
外出から帰ったら、まず最初に乾いたタオルで
裾のほこりををはたきます。
次に必ず手を洗い、きものを脱ぎます。
一見きれいそうでも手は意外と汚れています。
習慣になれば、洋服の時でも約に立ちます。
ただ、その時に水のしぶきがきものに掛ったり
袖口や袖下が濡れない様十分注意しましょう。
脱いだ着物の置き方は?
脱いだきものや帯・小物類を、
直接畳やじゅうたんの上などに脱ぎ散らかさず
敷き紙(たとう紙)や敷きゴザ、 無ければ新品か、
きれいな風呂敷やシーツなどの上に脱ぎ、 まとめて置く様にします。
小物類も箱やかごなどにまとめます。
肌襦袢、裾よけ、足袋はひとまとめにして
すぐに洗濯かごに入れましょう。
脱いだ直後のきもののお手入れ。
湿気取り
きものや帯には体の温もり、
つまり体温と汗が目に見えなくても こもりますから、
これらを取り除く為に 衣桁かきものハンガーに
きものと長襦袢を 別々に掛けて一晩くらい、風を通します。
帯は、風を通す前の温もりがあるうちに
端から叩く様にシワを伸ばします。
その後、重なる部分をなるべくに様に 掛けて風を通します。
この時、直射日光を避ける部屋か 遮光のカーテンをしてください。
また、蛍光灯も点けずに、消しておいた方が良いです。
シミや汚れを点検します
湿気を取る為に衣桁などに掛けてある きものや帯をよく見て、
シミや汚れの有無を 調べます。
目立たない位の小さなシミでも、
収納している 間にビックリするくらい変色する事があります。
ですので、もし見つけたら白糸でシミの個所に 印を付け、
すぐに専門店にシミ抜きを依頼します。
時間が経つと生地を変色させたり、
落ちにくく なりますので、出来るだけ早く出しましょう。
ここで言う、専門店とはきものを専門にシミ抜きや 洗い張りなどをしている、
いわゆる悉皆屋さんとか 呉服専門店です。
街のクリーニング屋さんは、シミを落とす時に強い薬品や 道具を使って、
シミも地色も落としてしまう可能性が ありますので、お勧めし難いです。
パールトーン加工をお勧めします
前項でシミを見つけたら、専門店にシミ抜きを
お願いする事をお話しました。
当店では、きものも帯もお仕立てをする前に
パールトーン加工をお勧めしています。
パールトーン加工を施しておけば、
衿や袖口の 着用すれば当然汚れる所は、
加工後10年間は 無料で綺麗にしてくれます。
それに、撥水加工ですので少し位の雨なら
雨を気にしないでお召しいただけます。
また、シミなどの汚れが着き難くて、
着いた汚れは落ち易いので、
メンテナンスを 余り気にしないでお召しいただけます。
勿論、お仕立上がっているきものや帯でも 加工は可能ですので、
大切な物には ぜひ加工をしておいてくださいませ。