付け下げは、訪問着より略式で 小紋よりよそゆきの社交着です。
きものクリニック 2018年11月23日
vol.651
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、ほめられて自然と笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、付け下げは、訪問着より略式で
小紋よりよそゆきの社交着です。です。
付け下げは、訪問着の代りに着る事が出来る
社交用の着物です。
着てゆける場所は、結婚式、表彰式、年賀、初釜
様々なパーティーなどで、訪問着と変わりません。
ですが、訪問着と比べても用が少なく、華やかさに欠け
少し地味に見える事があります。
地味な感じですが、それが返って控えめになり
お茶席でも主催者側の方には、重宝されます。
本来の付け下げは、衽と上前の柄は合わせますが
胸、肩、上前、後身頃、袖の各所に柄を付け、
その柄が前と後ろで逆さまにならない様に
付け下げたので、この名が付けられました。
肩を境に前後の模様を上向きにするには
白生地の反物に身頃の各寸法を記し、
反物のまま染めます。
ですので、八掛は無地かぼかしをお好みの色に
応じて選ぶ事が出来ます。
紋を付ける時は、1つ紋が多いですが、
付け下げその物がある程度の格式がありますので
この頃は、紋を付けられる方は、殆どいません。
帯は、その付け下げに合った格式の袋帯か
名古屋帯を締めます。
帯〆、帯揚や草履、バッグや小物も着物に合わせて
選ぶと良いでしょう。