東京オリンピック・パラリンピックと和の「おもてなし」。
ご紹介 2019年3月16日
vol.764
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を着て綺麗になり、
ほめられて自然と笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
本日は、東京オリンピック・パラリンピック
と和の「おもてなし」。です。
来年の東京オリンピック開会式
まで先日、500日を切りました。
前回の東京オリンピック、私は
小学生の低学年で白黒テレビで観戦。
そのテレビの前に父が三脚を
セット、これまた白黒カメラで
各国の入場行進を全部撮って
いたのを覚えています。
あの写真どうなったかな?
あれから55年も経ってしまい、
「光陰矢のごとし」とは、
よく言ったものです。
そんな東京オリンピック、楽しみですね。
そんな東京を江戸と言っていた
時代に流行り出した江戸小紋を
ご紹介させてください。
本来小紋とは、柄の細かい模様や、
小さな柄を染めた着物のことです。
そのなかでも江戸小紋は、
特に精緻で細密な型紙を
使った染め物です。
武士の江戸城内での礼装着の
裃(かみしも)は、本来は無地でした。
それが江戸時代の後期、黒や、茶、
藍といった渋めの色で細かな小紋柄
が使われるようになり江戸小紋が
発展して行きました。
行儀(ぎょうぎ)、
角通し(かくとおし)、
鮫(さめ)
といった基本の小紋柄に始まり
一見無地と見えるほどのより
細かい柄へと進みます。
その後
甲斐の武田藩「武田菱(たけだびし)」、
紀州徳川家の「極鮫(ごくさめ)」、
加賀前田家の「菊菱(きくびし)」、
といったように各藩が独自の
「定め小紋柄」を制定して
他藩の使用を禁止してゆきました。
そんな江戸小紋を当時の町人
も憧れをもっていて武士の使わない
柄を考案、はじめは男性用でしたが
徐々に女性にも浸透して今に至ります。
画像は「田島敬之」さんが染めた
「七宝華」柄の江戸小紋です。
きれいなむらさき色が印象的で
清楚で凛として高貴さ
を思わせる色出しと思います。
次の江戸小紋は、小紋師「良和」さん
が染めた「なでしこ」柄です。
こちらは、一度ピンク色を地に
染めてから型染していますので、
手間が掛っている分全体に深み
のある色使いとなっています。
深みがありますが「なでしこ」が
可愛くはつらつとした
印象で大人の女性にお召し
いただければと思います。
江戸小紋の着物姿で、
東京オリンピック・パラリンピック
に来られる外国人を
「おもてなし」
出来たら最高ですね。
本日もお読みいただきありがとうございます。