呉服の型紙の聖地、鈴鹿市白子町に行って、感動しました。 | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

呉服のいちこし

0564-22-3259

ブログ

呉服の型紙の聖地、鈴鹿市白子町に行って、感動しました。

ご紹介 2019年5月10日

vol.819

 

本日は、呉服の型紙の聖地、

鈴鹿市白子町に行って、感動しました。です。

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

着物を装い素敵になり、

ほめられて笑顔になる、

笑顔作りアドバイザーの

山脇寿人です。

 

ご訪問ありがとうございます。

 

 

染色の歴史を大まかに説明すると

まずは、布地に花や草などをすりつけて

その液を繊維に付着させる

摺り込みと呼ばれる技法で

水洗でほとんど色落ちしまいました。

 

その後、布を絞り模様を出す絞り染技法を

経て型染めに発展してきました。

 

ほんとに大まか!

 

 

この型染がいっきに花開いたのは

江戸時代、それまでの戦乱が無く

平穏な時代になると「おしゃれ」という

概念が生まれ、武士も平民も

華美を競う機運が生まれます。

 

 

そんな時、武士の裃に自家専用の

柄を特別に染めさせる事が流行ります。

詳しくは、こちらをご覧ください。

 

 

特別に染させるには、特別な型が

必要となり、日本で唯一型彫を

していた白子町に注文が殺到しました。

 

 

白子町は、現在三重県ですが

その頃は、紀州藩の天領で

藩が技術の流失を防ぐため手厚く

保護をしていました。

 

 

また、型紙を販売する為、紀州藩の

保護を背景に各地に売り歩いた為

全国的に伊勢型紙が広まりました。

 

そんな型紙ですは、美濃和紙を

三枚、縦横交互に貼り合わせ

伸縮しない紙を作ります。

 

 

それに、まだ青いうちに収穫した

渋柿の未熟果の汁をしぼり、

それを発酵熟成させたものを

柿渋と言い、それを型紙に

塗っては乾燥、燻製させる事

約一カ月程で完成。

 

その型紙に色々な技法で型を

彫って色々な柄が生まれますし

柄が細かくなるほど職人の技術が

いります。

 

 

伊勢型紙で染められる代表的な

染め物は江戸小紋ですが、

江戸小紋の柄にも格式の

序列があり5役と呼ばれる柄が

最上位されています。

 

 

その柄も細かくなればなる程、

格式が上がります。

 

 

ここでは、万筋(縞柄)を例に

職人の技術力をご紹介します。

 

万筋は、その細かさで呼び名が異なり

3cm幅に21本の縞を毛万筋(けまんすじ)

同幅に26本の縞を極毛万筋(ごくけまんすじ)

同幅に31本の縞を極々微塵縞(ごくごくみじんしま)

と読んでいます。

 

ですので、極々微塵縞は

線の細さが0.5mm以下となります。

 

そんな素晴らしい型紙を見学し

感動した白子町でした。

 

 

それでは、この型紙を使って

染めるにはどんな職人が

どんな技術を使っているかは

後日、記事にしますので

お楽しみにお待ちくださいませ。

 

 

本日も、お読みいただきありがとうございます。

 

記事一覧に戻る

先頭へ

Copyright (C) ICHIKOSHI All Rights Reserved.