紅花を摘む季節になって「新田」謹製、紅花紬のご紹介です。
ご紹介 2019年6月13日
Vol.853
本日は、紅花を摘む季節になって
「新田」謹製、紅花紬のご紹介です。です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を装い素敵になり、
ほめられて笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
6月も中旬となり雨が降る日が
多くなりました。
昨日は夕方の雷雨の後に
きれいな虹が出てそれを
孫と喜んで観ていた私。
また、梅雨空の合間に顔を出す
お天道様に何とも有難みを
覚える今日この頃です。
さて、この時期は紅花の花摘みが
そろそろ最盛期を迎える頃です。
紅花は、山形県の県花になっていて
江戸時代全国に名声を博し、
今も県を象徴する花です。
その江戸時代には、「小野紅」の
商標で京都で製造される良質な
口紅の元が紅花の赤いエキスでした。
その赤いエキスは、全体の1割程しか
取れず大変貴重なものです。
紅花には、鋭いトゲがあり
花摘みの時に難儀をするので
早朝、露が降りて少しでも
トゲが柔らかいうちに摘みます。
それでも指先を刺され
流すその血の色が紅色と
なっていると言う、
悲しい言い伝えがある程、
厳しい作業だった様です。
その紅花を染料にして
染めた物が紅花紬。
武士から機屋に転身した「新田」家、
その3代目の秀次・富子夫妻が
昭和38年、宿命的に紅花と出合い、
とり憑かれ、ひたすら納得のゆく
色を出すために染め続けました。
そしてそれは、4代目英之
5代目源太郎と受け継がれ
現代に至ります。
そんな紅花紬は、色合いが
優しくきれいな物が多く、
生地風もしなやかです。
お召しになる方を優しく
包んで幸せな気持ちに
させてくれる事、間違い
ありません。
画像の紅花紬は、年幅も広く
無地感覚ですので帯によって
お召しになるシーンを色々
変える事が出来ます。
そんな紅花紬のご用命も
承りますので、お気軽に
ご連絡くださいませ。
本日も、お読みいただきありがとうございます。