在庫の着物とのバランスを考えて仕入れた夏袋名古屋帯のご紹介です。
ご紹介 2019年7月12日
Vol.882
本日は、在庫の着物とのバランスを考えて
仕入れた夏袋名古屋帯のご紹介です。です。
岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。
着物を装い素敵になり、
ほめられて笑顔になる、
笑顔作りアドバイザーの
山脇寿人です。
ご訪問ありがとうございます。
物品販売業で、悩ましい事が
在庫の調整。
在庫が無ければ、商売は
出来ませんし、あり過ぎると
経営を圧迫します。
そして、ただ在庫があれば
良いのではなく、当店好みの
間違いなくお勧めできる
品揃えをしています。
今の在庫は、間違いなく
お勧め出来る品物ばかりです。
全部のデパートさんでは、
ありませんが、在庫を持たず
問屋さんよりお借りして
売れた品物だけを決済する
所もあります。
税理士さんは、在庫を現金化すれば
経営が今よりも楽になる事を解きますが、
「分かっちゃいるけど!」です。
ただ、当店で着物をお求めいただいた時に
それに合う帯を提案出来ない事が
無い様にしたいと思っています。
我々、小売屋が夏物を仕入れる
時期は2月より3月で、それ以降は
秋物になります。
ですので、この時期に夏物を
仕入れる事は滅多にありません。
ですが、在庫の着物との
バランスを考えた時に
どうしても必要と感じましたので
仕入れた袋名古屋帯です。
うすーいピンク地に墨色濃淡で
半円と唐草を「すくい織」と言う
技法で織り出した帯です。
黄緑とピンクの挿し色も程良く
半円の外側の華文の飛び方や
リズムも楽しい帯となります。
「すくい織」とは、綴に似た技法で、
主に紬糸を持ち手織った織物です。
木製の舟形をした織機用具の杼に
緯糸を通して、経糸をすくいながら
下絵の模様に織っていく技法で、
綴織に近いものです。
絵画的な表現ができることが特徴です。
多くのすくいの帯は紬糸で織られた、
しゃれ帯です。
以上、きもの用語大全より
ポイント柄で抽象柄ですので
着物が全体柄や花柄でも
合わせられますし、締められる
年幅も広くお勧め出来ます。
先日、ご紹介した「近江ちぢみ」に
合わせてみました。記事はこちらを
それぞれを単体で見るよりも
着物と帯が相乗効果で高め合い
全体にきれいに涼しげにまとまった
取り合わせと思います。
この「近江ちぢみ」にこの帯が無ければ、
当店に他にお勧め出来る帯は
ありませんでした。
帯との出会いがあり良かったですが
在庫負担は増えてしまった当店です。
本日も、お読みいただきありがとうございます。