人間国宝・北村武資先生作「上品羅」帯!のご紹介です。
ご紹介 2017年5月13日
呉服のいちこしの山脇寿人です。ご訪問ありがとうございます。
本日は、人間国宝・北村武資先生作「上品羅」帯のご紹介です。
先生は、昭和10年に京都で生まれ15歳で西陣で働き始めました。
1995年「羅」(ら)の技法において、さらに2000年には「経錦」(たてにしき)の技法において
重要無形文化財保持者、いわゆる人間国宝に認定されています。
その精緻で破綻のない織り組織、洗練された色彩は、品格をたたえ、
雅な作品として深い説得力をもちます。まさに重要無形文化財保持者らしい織物です。
「上品羅」(じょうぼんら)とは、今までの羅織や先生の入子菱文羅織とは全く異なる織物です。
基本的に織物は、経糸と緯糸が直角に交差して組織を形成(一部、組織などは違います)しますので
唐織など柄の糸を浮かせるか、紋織りの様な織り方以外は平面的に見えます。
今までの羅織も、平面的でしたが「上品羅」は立体的な織り方に感じます。
帯に色柄は入っていませんが、絹糸の繊細な織り方だけで美しさが表現されています。
この帯ならフォーマルにもカジュアルにもお使い頂けると思います。
次回の展示会で発表しますのでご期待下さいませ。