譲られた年代物の留袖の問題点、その1。 | 着物・貸衣装・レンタルなら岡崎の「いちこし」へ。

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譲られた年代物の留袖の問題点、その1。

ご紹介 2019年12月13日

Vol.1031

 

 

本日は、「譲られた年代物の留袖の

問題点、その1。」です。

 

 

岡崎市の呉服屋、呉服のいちこし。

 

 

着物を装い素敵になり、

ほめられて笑顔になる、

笑顔作りアドバイザーの

山脇寿人です。

 

 

ご訪問ありがとうございます。

 

ドコモH.P.より

 

先日、新しいスマートフォンに

機種変更しました。

 

 

 

 

今、使っているスマホは

4年前のモデル。

 

 

性能的には、何ら不足は

ありませんが

電池の消耗が激しく常に

充電が必要となっていました。

 

 

 

電池だけを替える事も

可能でしたが、万が一を

考え変更しました。

 

 

 

 

同じものを長く使う事は

美徳ですが、今の時代

白物家電などは一定期間を

過ぎると部品の在庫が無くなり、

買い替えた方が返って

安上がりの時もあります。

 

 

 

 

その点、着物や帯は10年∼20年は

当たり前にお召しになれます。

 

 

 

何処かのCMで「5年着てないなら

もう着ないって!」と坂上忍さんが

言ってますが、

とんでもありません!

 

 

 

 

 

文化財の本場結城紬などは、

最初に寝巻で着てから着物に

お仕立てすると着易くなる。

 

 

 

また、3回洗い張りをしたり

3代目受け継いだ時から着易くなる

と言われるほど長持ちします。

 

 

 

増してや、フォーマル物

留袖や色留、訪問着などは

お召しになるお場所が

限られますので

受け継いでお召しになれます。

 

 

 

そんな譲られた留袖を

洗い張りお仕立て替えを

承りました。

 

 

今回の留袖は、素晴らしい

仕事ですし見事な柄行ですが

相当な年代物です。

 

 

所々にシミやカビがあり

裏地も茶色に変色しています。

 

 

 

洗い張り、シミ抜きで

どの位きれいに出来るか?

 

 

 

それにも増して難関があり

年代物が故に生地自体の

幅が今の物より狭いのです。

 

 

 

身幅は、柄付けの関係で

ある程度決まります。

 

 

また、お召しになる方の

寸法より多少広くても

狭くても着方でお召しになれます。

 

 

 

ですが裄丈は、肩幅と袖幅で

出来上がっていますので

反物の幅以上には出来ません。

 

お借りしました。

 

 

このお客様の場合、裄丈が

鯨尺(くじらじゃく)で

1尺8寸(約68㎝)、縫い代を2分ずつでも

反物の幅が最低9寸4分は要ります。

 

 

ですが、反物の幅が8寸7分

しかありません。

 

 

7分足りないと言う事は

肩幅と袖幅で1寸4分足りません。

 

 

約5㎝、裄丈が短くなる事に

なります。

 

お借りしました。

 

 

袖からニョキっと腕が

出てしまい何とも格好が

付きません。

 

 

そこで仕立屋さんと

スッタモンダしてやっと

解決方法を見つけました。

 

 

 

 

 

その解決方法と、

もう一つ難題が出てきた事は

明日のブログに書きますので

乞うご期待くださいませ。

 

 

 

本日もお読みいただき、ありがとうございました。

 

 

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